「小技さーん」オンラインマニュアル
2015/5/24作成(対象バージョン4.00)
はじめに
AutoCADで法面記号や擁壁・石積記号等を描くことができます。

平面図作成に必要な法面記号、擁壁、石積、フェンスなどを描画する機能のほか、文字の均等割付や分割線、隅切り等も出来ます。
Oスナップの切り替えも一目でわかります。
またAutoCAD上で取得した座標をSIMAファイルにて出力することが出来ます。

・Oスナップを簡単に切り替え
・現況法面、計画法面、急斜面(ピッチや形状の変更も可能)
・コンクリート擁壁、護岸、ブロック擁壁、石積擁壁
・さく、防護さく、鉄さく、落下防止さく、生垣、土囲、へい
・露岩、岩がけ、水路、たたき、モルタル被覆、網被覆、コンクリート枠
・文字の均等割付、分割線、隅切り
・DWGの連続印刷
・被覆石、基礎砕石記号、矢板、高さ案分計算、勾配計算も追加
・座標値の確認(測量系に変換)、SIMAファイル出力
・試用可能です。(起動回数に制限があります。)


インストール
ベクターもしくはサポートサイトより、kowaza○○.zipをダウンロード
kowaza○○○.zipを適当な箇所に展開して下さい。
同梱の「よく読んでからご使用下さい.txt」をよく読んで下さい。
その中にあるkowaza.exeを実行して下さい。

また当ソフトは以下のソフトが必要です。
 ・AutoCAD LT (動作確認バージョン2014/2015/2016)
 ・Visual Basic 6.0ランタイム
  (推奨入手先 http://tts.s28.xrea.com/runtime/index.html


インストールの際に展開されたファイルを削除して下さい。
レジストリは使用していません、(バージョン4以上から)


起動
「デスクトップ」もしくは「スタート−プログラム−小技さーん」のショートカットより起動して下さい。

また当ソフトは、AutoCADにコマンドキーを送信することで、座標の取得や作図等の操作をしています。
そのため、正常に動作させるには次の点に注意して下さい。

1)AutoCADが起動していないと正常に動作しません。
2)AutoCADが最小化の状態だと正常に動作しません。
3)IMEの状態がOFFもしくは直接入力以外の場合、正常に動作しません。


各部説明
@ 終了
A 最小化

B Oスナップ操作部
 (「Oスナップさーん」と共通)
C AutoCAD座標取得部
D 法面作図部
E 線種作図部

F ステータス表示
G 法肩、法尻、結線の有無
H 試用版、期限切れの表示

ボタンの上で右クリックすると
下のようなメニュー画面が表示されます。


・法肩線  法肩の線を描画する場合はチェック
・法尻線  法尻の線を描画する場合はチェック
・法面設定  法面描画の設定画面を表示
・ヘルプ・法面  簡単な説明を表示
・結線  線種描画時、座標間を結線する場合はチェック
・線種設定  線種描画の設定画面を表示
・ヘルプ・線種  簡単な説明を表示
・再描画  直前のものを描画
・描画座標確認  直前に描画した座標を確認
・有効桁数  四捨五入する小数桁を設定
・mm単位  AutoCADでmm単位で描画している場合に選択
・開くコマンド修復  AutoCADの開くでダイアログが表示されなくなった場合に実行
・手前に表示  常に手前に表示されます。
 (通常、手前に表示されますが、最小化から復帰後は、手前に表示されなくなります。)
・大きく  通常のウィンドウのサイズ
・小さく  Oスナップ部のみの表示
・透明化・50%  ウィンドウの半透明表示(50%)
・透明化・80%  ウィンドウの半透明表示(80%)
・不透明化  通常のウィンドウ表示
・解除キー  解除キーを入力
・情報  ソフト名称、バージョンの表示
・オンラインヘルプ  当ページをブラウザにて表示
・終了  終了

Oスナップ操作

AutoCADのOスナップをボタンひとつで切り替えられます。

右図のように
Oスナップが有効にさせるものを黒く反転しています。

また両端のON・OFFボタンで、OスナップをON・OFFできます。


AutoCAD座標取得

AutoCADにコマンド送信して、AutoCAD上の座標を選択します。

 IDコマンドを送信します。
 AutuCADにて取得したい座標を選択。
 LISTコマンドを送信します。
 AutuCAD上のポリラインを選択。
 キャンセルコマンドを送信します。
 この操作よりも前に選択した座標と区別をつけます。
 IDやLISTで選択した座標を取り込んで表示します。


座標の取得方法〜使用例〜

をクリックすると、AutoCADにIDコマンドが送信されます。



AutoCAD上で取得したい点を選択すると、座標値が表示されます。



さらにボタン、もしくはスペースキーで次のIDコマンドが送信されます。



同様にして、取得したい点を連続して選択します。






この状態で、をクリックすると座標一覧が表示され、面積やSIMA出力等の操作が可能です。
※XとYが入れ替わっているのは数学系(AutoCAD)から測量系に変換したためです。


上の画面では点番と点名の編集が可能です。セルをダブルクリックして下さい。
SIMAファイルに出力する際、画地番号に1以上の整数が入力されていると画地データとして、また空白だと座標データとして出力されます。


法面作図

法面記号を書く際の座標選択順序は下のとおりです。



 座標を選択した後、(現況法面)もしくは(計画法面)をクリックすると、AutoCAD上に法面記号を作図します。

 その際、まんなかのスライダーを操作することで法記号の数を少なめにしたり、多めにしたりすることができますし、左端にすると記号数を直接入力します。

 また法肩、法尻の線を描画させる場合は、右クリックのメニューにチェックを入れて下さい。



また右クリックの法面設定を選択すると、下のような画面が表示され、細かく設定することが出来ます。
【現況法面】

・H1〜W3に数値を入力して形状を調整することが出来ます。(単位は%)

また横線を2本にすることも出来ます。


【計画法面】

通常の計画法面のほか、急斜面の記号に変えることも出来ます。


線種作図

各線種を作図する際の座標の選択順序は下のとおりです。




座標を選択した後、右の各ボタンで、線種を作図します。

図面の縮尺を入力します。(印刷したい縮尺です。)

また各線種について、右クリックメニューで設定することが出来ます。




一定間隔に半円
(コンクリート擁壁、護岸、防波堤)
連続した半円
(石積擁壁)
一定間隔に長方形
(ブロック擁壁)
一定間隔に塗りつぶし半円
(水路、擁壁等)
丸と破線
(未分類さく)
一定間隔に塗りつぶし丸
(防護さく、輸送管ほか)
一定間隔に丸
一定間隔に右側に丸
(防護さく)
一定間隔に×
(鉄さく)
波線と丸
(生垣)
一定間隔に両側に破線
(落下防止さく)
一定間隔に垂線
(土囲、特殊索道)
一定間隔に右側に垂線
(塀、崩土)
千鳥に垂線
(塀)
連続した半円と破線
(露岩)
岩がけ
塗りつぶし半円を一定幅
(水路等)
半円を一定幅
(水路等)
点丸で結線
1〜10段で千鳥に丸
(コンクリート被覆、モルタル被覆)
1〜10段で千鳥に×
(網被覆)
1〜10段で千鳥に枠記号
(コンクリート枠)
文字(2文字以上)を均等割付
@左端→右端の順に選択
Aボタン
B文字入力
2線間に分割線
@1本目の始点→終点→2本目の始点→終点の順に選択
Aボタン
B分割数を入力
指定した長さで隅切り
@1本目の始点→終点→2本目の始点→終点の順に選択
Aボタン
BAutoCAD上で2線を選択
砕石(その1)
被覆石等の記号を描画します。
砕石(その2)
基礎砕石等の記号を描画します。
2点間にある点の標高を案分計算します。
@既知点1点目→既知点2点目→求点1点の順に選択
Aボタン
B既知点1点目および2点目の標高を入力すると、求点の標高を描画します。
2点間の勾配を計算します。
@勾配を求めたい1点目→2点目の順に選択
Aボタン
B勾配のほか、水平距離、垂直距離を計算します
XY座標をクリップボードにコピーします。
エクセル等で貼付けが可能です。
YX座標をクリップボードにコピーします。
エクセル等で貼付けが可能です。